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暮らしと移動 一 タイのお金AMI RESORT【図解】タイの両替とATM。円をバーツにする4つの方法と、取られる手数料
両替所の窓口に着いて、掲示のレートを見上げます。ここで替えるのが得なのでしょうか。それともATMで引き出したほうがいいのでしょうか。タイの両替とATM、カード払い、送金の4つを並べて、何を取られるかと、現金で両替するなら10万円がいくらになるかで比べます。
大塚あみ /
/ タイ・移動
円をバーツにする4つの方法
日本にある円をタイで使える形にする方法は、4つです。両替所で替える、ATMで引き出す、カードで払う、送金するのどれかで、どれを選ぶかで手に入る額が変わります。
差が出るのは、方法ごとに取られるものが違うからです。掲示のレートに入っている分、引き出すたびにかかる手数料、買い物のときに上乗せされる分があり、名前も取られる場所も違います。
私は別の国で両替したとき、2万円を替えて細かい札が25枚も出てきて、そもそも現金に替える必要があったのかと思いました。タイでも、まず考えるのはそこです。
暮らしと移動 一 タイのお金替える先で、仲値からどれだけ減るか
仲値で計算した額からの減りが大きいほど、棒が長くなります
0110万円を仲値で計算すると21,105バーツです。実際に手に入る額はそれより少なく、仲値からどれだけ減るかは替える先で変わります。
空港の駅にある両替所と市内の両替所の差は小さく、大きく開くのは両替所と銀行のあいだです。
両替所・ATM・カード・送金でかかる手数料
方法ごとに、取られるものの名前が違います。何をどの方法で取られるのかを並べると、自分にはどれが向いているかが見えてきます。
暮らしと移動 一 タイのお金どの方法で、何を取られるか
上が取られるものの名前、下がそれを取られる方法です
02両替所で取られるのは掲示のレートに入っている分だけですが、ATMとカードでは2つずつ取られます。ATMとカードでは、このほかに、国際ブランドが使うレートと仲値の差も加わります。
両替所で替える
両替所が受け取るのは紙幣だけで、円の硬貨は替えられません開いて読む閉じる
両替所では、掲示のレートで計算した額をそのまま受け取ります。別の手数料はかかりません。窓口ではパスポートか身分証の原本を見せます。
両替の手数料
大手の両替所は手数料をとらない。掲示のレートで計算した額が、そのまま手に入る
両替に要るもの
パスポートか身分証の原本。期限が切れていると使えない
1日に替えられる額
パスポートか身分証1つにつき、1日80万バーツまで
ATMで引き出す
「円で精算しますか」と出たら、断ってバーツのまま進めます開いて読む閉じる
カードをATMに入れて現地の通貨を引き出すことを海外での引き出しといい、クレジットカードでそれをするとキャッシング(借り入れ)になります。ATMで取られるものは2つです。引き出すたびにかかる手数料と、画面で円(自分の国の通貨)を選んだときに上乗せされる分です。
日本のカードでタイのATMを使うと、1回ごとにかかる手数料
VISAは1回250バーツ、Mastercardは1回350バーツ、UnionPayは250バーツ。そのATMを持っているタイの銀行が取る分で、カードを発行した会社が取る分はこれとは別
画面で円を選んだときに上乗せされる額
引き出した額の5%
1回に引き出せる限度額は、そのATMの銀行が決めます。1日の限度額のほうは、カードを発行したカード会社が決めます。
1回に引き出せる額
クルンタイ銀行は外国のカードの欄に1回2万バーツまでと書いている。バンコク銀行は機械の上限として1回2万5千バーツまでと書いている。カシコン銀行とSCBは、外国のカードの1回あたりの上限を公表していない
上限を決めるのは誰か
1回の上限はそのATMの銀行が決め、1日の上限はカードを発行したカード会社が決める
日本で作ったデビットカードが使えるか
使える。暗証番号を3回続けて間違えると、その場で取引が終わり、カードは戻らない
私もタイのATMで引き出したことがあります。手数料を取られてからは、タイに着いてからATMを使わずに済むようにしています。
クレジットカードとデビットカードで払う
カードで払うと上乗せがあるかどうかを、出す前に聞きます開いて読む閉じる
店でカードを出すと、カード会社が事務処理の費用を上乗せしたレートで円に直します。同じカードでも、ATMで引き出すときは、この費用は上乗せされません。ただし、国際ブランドが使うレートと仲値の差は、買い物にもATMにも別にかかります。
買い物とATMで、乗るものが違う
買い物のときは、カード会社が事務処理の費用を上乗せしたレートで円に直す。ATMで引き出すときは、この費用を上乗せしない
カードで払うと、店が上乗せすることもあります。私はマッサージ店でカードを出したら、代金に3%が上乗せされました。
私はWiseのカードでいつも払っています。日本に住んでいる人も作れて、口座に残高が無い通貨で払うと、残高のある通貨が自動で両替されて支払いに充てられます。
Wiseのカードを日本で作れるか
日本に住んでいる個人は作れる。口座に残高が無い通貨で使うと、残高のある通貨のうち、いちばん安く替えられるものから自動で替わる
Wiseなどで送金する
タイの銀行口座があるかどうかで、使える送金の種類が決まります開いて読む閉じる
Wiseで送ったお金が着くのは、タイ国内の銀行口座だけです。受け取れるのは、タイに口座を持っている人に限られます。
Wiseでタイへ送ったお金の受け取り方
タイ国内の個人か法人の銀行口座に着く。受け取る人の氏名、住所、銀行名、口座番号が要る
送れる銀行は決まっている
バンコク銀行、カシコン銀行、SCB、クルンタイ、クルンシィなど10行。2025年5月6日から18行が対象から外れた
口座を持っていない人へ渡すなら、取扱店で現金として受け取れる送金があります。銀行の海外送金は、口座の情報がないと申し込めません。
受け取る人がタイに口座を持っていないとき
取扱店で現金として受け取れる送金がある
タイの銀行口座は、滞在の種類によっては作れません。カシコン銀行は、観光ビザやビザなしで入った人は口座を開けないと公式に書いています。
タイの銀行口座を作れる人
カシコン銀行は、観光ビザ、アライバルビザ、ビザなし入国、DTVで滞在する人には口座を開かないと書いている。SCBはパスポートと労働許可証を挙げている。バンコク銀行は外国人の必要書類を公表していない
仲値と、両替所・銀行のレートの差
為替の仲値で計算すると、10万円は21,105バーツです。ここから、替える先ごとにどれだけ減るかを並べます。
仲値とは何か
買うときのレートと売るときのレートの、ちょうど真ん中の値。両替所や銀行の掲示は、ここから離れた値になる
レートを取った時刻
2026年9月22日の午前。両替所の公表レートと、銀行の現金の買取レートから計算した
空港の駅にある両替所と市内の両替所の差は100バーツで、市内の両替所と銀行の差は400バーツを超えます。手に入る額は、替える先が両替所か銀行かで大きく変わります。ターミナルにある銀行のブースは、レートを公表していません。
ATMの場合も、同じ10万円ぶんで手数料がいくらになるかを計算してみます。10万円ぶんのバーツを引き出すなら、1回の上限が2万バーツの銀行では2回に分かれ、VISAのカードなら手数料は500バーツです。
ATMで10万円ぶんを引き出すと、手数料はいくらか
1回の上限が2万バーツの銀行なら2回に分かれ、VISAで500バーツ、Mastercardで700バーツ。これは手数料だけで、カードの国際ブランドが使うレートが仲値からどれだけ離れているかは公表されていない
支店で変わるのはどちら向きか
同じ両替所なら、バーツを円などに替えるレートはどの支店でも同じ。円などをバーツに替えるレートは、支店によって少し変わることがある
場面別の選び方
同じ人でも、着いた直後と滞在の途中では向いている方法が変わります。手元にいくらあるか、これから何を払うかで選びます。
着いた直後に市内で両替所を探し回りたくないなら、空港の駅にある両替所で当座の分だけ替えて、残りを市内で替える方法があります。
タイに持ち込める現金と、持ち出せるバーツ
日本を出るときも入るときも、現金の持ち込みと持ち出しの額によっては申告が要ります。タイを出るときは、持ち出せるバーツに上限があります。
日本で申告が要る額
100万円相当額を超える現金などを持って出入国するときは、税関に申告書を出す
申告しなかったとき
申告しないと、関税法により5年以下の拘禁刑か1千万円以下の罰金になることがある
何人かの分をまとめて持つとき
まとめて持って出る人が申告する義務を負う
タイから持ち出せるバーツ
タイと国境を接していない国へは、5万バーツまでが許可の要らない枠。日本もここに入る。超えると所管の職員の許可が要る
タイに入るときにいくらから申告が要るかは、タイの税関のページに出ていませんでした。旅行者向けの案内とFAQと様式の一覧を調べましたが、額が書かれた行は見つかりませんでした。
カードが使えない店
カードで払うつもりで来ると、カードが通らない店で払えずに困ります。屋台やローカルの食堂は現金だけのことが多く、カードが通りやすいモールの中の店とは違います。
現金を受け取らない店もあります。そうした店では、カードやQRコード決済など、店が受け付けている方法でしか払えません。
だから、出かけるときは現金とカードの両方を持ちます。どちらか一方だけだと、どこかで払えない店に当たります。
手元のバーツが1000バーツ札ばかりだと、屋台では出せません。どこで崩せるかは、下の記事にあります。
【図解】タイの1000バーツ札の崩し方。屋台で使えないお札を100バーツ札に変える方法両替所を出たとき、財布に入っているのはたいてい1000バーツ札です。ところが屋台やローカルの食堂では、その1枚を出しても受け取ってもらえず、そこで困ります。タイの1000バーツ札の崩し方は3つあって、駅の窓口、セブンイレブン、大きな店のレジで崩します。口座を持たない観光客も、パスポートでQRコード決済を用意できます。amiresort.com
よくある思い違い
- ❌ どの送金でも、相手は現金で受け取れる。実際は、送金の種類で受け取り方が変わります。口座が無い相手には、取扱店で受け取れる送金を選びます
- ❌ 空港の駅にある両替所は何割も損をする。実際は、同じ時刻に市内の両替所と比べて10万円で100バーツの差でした。両替所と銀行の差のほうが大きいです。ターミナルにある銀行のブースはレートを公表していないので、比べられません
- ❌ 郵便局の窓口から送れる。2025年8月末で、窓口とゆうちょダイレクトの国際送金は終わっています
- ❌ ATMの手数料は220バーツ。タイの銀行4行の公式の料金表をすべて確かめましたが、220バーツという額はどこにもありませんでした。公表されているのはVISAが250バーツ、Mastercardが350バーツです
- ❌ 旧い一万円札も、市内の両替所なら必ず替えられる。替えられるかを公表している両替所も銀行も見つからず、窓口で聞くしかありません
ゆうちょの国際送金
窓口とゆうちょダイレクトの国際送金は2025年8月末で終了した。いまはウェブ専用の扱いで、1件3千円。タイ向けは米ドル建てで、100米ドル以上なら10米ドルが送る額から差し引かれる
日本の旧い紙幣が有効かどうか
日本では有効。日本銀行は、いまも25種類の銀行券が有効だと書いている。タイの両替所と銀行で、受け入れの方針を公表しているところは見つからなかった
まとめ|替える前に決めておくこと
両替所から受け取るのは、たいてい1000バーツ札です。屋台で出せる形にするまでが、タイで払う準備です。
この記事のレートは、2026年9月22日の午前(タイ時間)に確認しました。レートは1日に何度も変わります。手数料は、各社と各行の公式の料金表で確かめました。